これからもずっと







あっという間の4日間だった。


こんなに泣いたり笑ったりした公演は
ほかにはないよってくらい
たくさん泣いたり笑ったりした。



わたしのだいすきなひとが
わたしのだいすきな劇団から去ってしまう。
それがどうしようもなく悲しくて
わたしは家では
ひたすら泣いていた。


でも
26日にその人が
ごはんに誘ってくれた。
初めてだった。


辞めるからだとしても
それはとてもうれしくて
わたしは泣いていたことなんか忘れて
思わず、笑顔になっていた。



辞める理由を
丁寧に、説明してくれた。

それは
わたしが引きとめられるようなものではなかった。

じゃあ、仕方ないね
っておもって

わたしは
彼の新しい挑戦を応援することにした。
だってそれが、きっと
お互いにとって1番幸せな道だから。




いろんな話をした。


稲森いずみ木村佳乃が好きだということ。
ディズニーランドが好きで
気に入った乗り物は何度も乗りたいということ。
SUGIZOが入ってからX JAPANが好きになったということ。
写真など、あとあと残るものが嫌だということ。だから演劇をやってるのだということ。
最近、漢文の白文に興味があるということ。
チーズ、鰤、餃子が好きだということ(店のメニューにあったから話しただけ)
外食では、蕎麦やうどんなど家でも食べられるものは選ばず、ちゃんぽんや刀削麺など珍しいものを食べるということ。

ほかにもたくさんあって
もう書ききれないほど。

意外な一面が、また見れた。
いずみさん好きなのはびっくりだし、うれしいなあ。

ちゃんぽんは
食べたことないって言ったら
いつになるかわからないけど、今度食べに行こうって言ってくれて
うれしすぎる、、、!

こんなにお互いのことを話したのは
たぶん初めて。


知らないことがお互いたくさんあって
話すたび、新たな発見があって
意外な一面が見れて

わたしはますます好きになる。



そしてわたしは
食事が終わるころに



彼に、好きだと伝えた。


好きなひとに想いを伝えたのは
生まれて初めて。
言葉見つからなすぎて

劇団員としても役者としても好きだけど
ひとりの男の人として好きです

っていう
ベタすぎる言い方した笑


そしたら、ひとこと

「うん、知ってたよ」

って言われた。
そっか、気づいてたか。
それなのに変わらず優しくしてくれてた、そのことがわたしはとてもうれしかった。

そして、そのときの優しい瞳に
わたしは余計惚れてしまった。
とてもまっすぐでキレイな瞳だった。



返事は、
「大切なものを全て置いて新しい場所に行こうとしてるっていうのが答え」
つまりNOだったけど

わたしはきっとこれからも彼が好きだ。


叶わなくても、きっと。


だって、わたしにとって
とても大切な存在だから。



わたしが、好きだと言った時
「こんな地味な自分を見ててくれて、役者としてだけでなく、ひとりの男として好きだと言ってもらえてうれしい」
そう言ってくれた。


わたしは、これからも変わらず
見てるから。
新しい場所でがんばる姿を見てるから!



だから、まだまだ好きでいていいよね?笑



フラれたのに
なんかとても幸せで
わたしはバカなんじゃないかとおもうけど
やっぱり幸せなんだ。

想いを伝えたことで
キョリが
少し縮まった気がするから。



次はいつ会えるかな。
はやく会いたいよ。