ほんとうは





日付変わったから、きのうか。
成人の日だったね。

わたしの成人式は1年前。



でも、
式典には参加せず
振袖も着なかったし、成人の日らしいことはなにもしなかった、、、



式典に出なかったことは
わたしが本心で決めたこと。
いまも後悔してない。

わたしには
あの会場で会いたいひとなんて、ひとりもいなかったから。
会いたくないひと、気づかれたくないひとは
たくさんいたけれど。。



でも、、、
いままで誰にも言わずにきたけれど

本当は、振袖着たかったと
今になって強くおもう。


SNSにアップされた著名人の写真
高校の後輩や知り合いが載せた写真
どこの誰か分からないけど楽しそうな写真
それらを見ると
羨ましくて、そしてとても悲しくなる。

すごく、身勝手だけど。



わたしは、昔からずっと
本心を伝えるのが苦手で、
自分の気持ちを誤魔化して、相手が喜ぶだろうことを言ってしまうことのほうが多くて


振袖のこともそう。

わたしは母親に
振袖着たいとか、振袖着て写真撮りたいとか
そういうほんとの気持ちを
最後まで伝えることができなくて


お金の無駄じゃん!とか、みんなとおんなじなんてやだしーとか、写真とか別に撮らなくてよくない?とか、、

そうやって強がって、興味ないフリをして
自分の気持ちを誤魔化して。。



本心を伝えることは、親を困らせるだけだとおもっていたから。
(それはいまもおもうけれど。。)



そしたらそのうち、自分の本当の気持ちがわからなくなっていて
去年の今頃は、本当に興味ないような気がしてた。



でも、やっぱりほんとは着たかったんだと、1年もたった、今ごろ思うわけで、、、

遅すぎるのにね。




わたしはいつも
まわりからよく見られたくて
どうすればひとによく見られるかばかり考えていて
自分の気持ちはあとまわしにしてきた。




嫌われたり呆れられたり見捨てられたりするのがこわくて
“いい子”でいたいと、おもってきた。


でもその結果は
“自分の居場所”を失っていくだけで、
わたしにとって息苦しい場所が増えるだけだった。




着れるかどうかは置いておいて
着たいなと、ただひとこと言えばよかったの。
そして、話し合えばよかったの。



今ごろ気づいても、20歳の冬には戻れないけれど。



あーもう!振袖、ちょう着たかった!!!

(本心伝えなかったわたしが悪いんだけどね)